石破新総裁には期待したが結局“張り子の虎”…国民が「七人の侍」の農民のように立ち上がるしかない
もっと悲惨なのは加藤氏だ。議員票は16人。自らを入れて推薦人と合わせ21票あるはずなのに、朝に共にカツカレーを食べた中から5人裏切っていた。
まるで戦国時代のような権謀術数。パワーゲームのバランスが石破氏を勝利に導いた。
私のXのタイムラインも一時期は「高市でなくてよかった」「ほっとした」という意見で溢れた。
もし、石破氏が「SHOGUN」の吉井虎永のように肝の据わった戦国大名なら、ここで菅・麻生の力を削ぎ、しばらくは高市や河野を黙らせ、裏金議員の首を切り、財務省とアメリカにはうまく面従腹背して、己の思うがままの政治が出来たであろう。
私も少しは期待した。
しかし驚いた。「解散は予算委員会を開いてから」と豪語していた舌の根も乾かぬうちに、9日解散を明言し、菅氏を副総裁、麻生氏を最高顧問に任命し、高市、小林にはポストを用意したが断られる始末。肝心の組閣も初入閣が13人もいる甚だ心もとない顔触れ。何とも拍子抜けの前言撤回、張り子の虎だった。こういうところなんだな、この人に人望がないのは。
こうなったら「七人の侍」だ。選挙の力で、農民が侍をやっつけるしかないだろう。