呉も中田賢も鶴岡も…阪神の補強、威勢はいいが全滅危機
「阪神は中日からFA宣言した中田賢の獲得を目指している。ただ、現状では中田賢の地元福岡のソフトバンクが一歩リードしているという。万が一、呉も中田賢も取れず、久保が流出することになれば、投手の補強戦略はイチから練り直しです」(阪神OB)
今季の阪神は12球団トップのチーム防御率3.07を誇った。それが2位躍進の原動力となったわけだが、補強の手詰まりにより一転、投手王国の崩壊に陥りかねない状況である。
また、日本ハムからFA宣言した捕手の鶴岡の獲得を目指している阪神は、こちらも中田賢と同様に、ソフトバンクとの争奪戦になっており、獲得できる保証はないのだ。捕手の補強は親会社からの“重要案件”ともいわれており、こちらも全力を注がないといけない。「みんな取る!」と意気込んだのはいいが、このままなら大失敗である。
そうなると来季のリーグ優勝なんて夢のまた夢。今季は2位に健闘したとはいえ、中日以下の下位チームに足をすくわれるのがオチだ。編成トップの中村GMには、しっかりした舵取りを願いたいものだ。