アマ捕手にますます嫌われる 和田阪神の補強プラン
ますます嫌われそうだ。阪神が国内FA権を行使するソフトバンク山崎勝己捕手(31)の獲得調査を開始した。すでに日本ハムからFA宣言する鶴岡慎也捕手(32)の調査と並行して行うようだが、それにしても近年の阪神は捕手ばかり補強している。
09年オフにはマリナーズとの2年契約を破棄した城島を獲得。10年オフは楽天からFAした藤井を取り、12年4月には日ハムから今成をトレードで引っ張った。そして昨オフはオリックスのFA捕手・日高だ。
今年の和田監督は、藤井を正妻として、2番手に日高、3番手に小宮山と清水を起用。打撃のいい今成は外野に回した。12年に72試合に出場した小宮山や今季39試合の清水といった生え抜き捕手たちは、なかなかマスクをかぶることはできない。
ディフェンス重視の和田監督は、来年38歳になる藤井のリードを買っているものの故障が多い。2番手日高も37歳になる。そこで若手に頼るより、一軍実績が豊富な鶴岡か山崎を補強したいのだ。
阪神は昨年、社会人の強肩捕手・小豆畑(西濃運輸)をドラフト4位で取ると、今年も大学通算27本塁打の梅野隆太郎捕手(福岡大)を4位指名。小豆畑は今季の一軍出場はなく、夢を抱いて阪神入りする梅野も鶴岡か山崎がFA移籍してくれば一軍定着は絶望的だ。
どこのポジションでもそうだが、とりわけ捕手は経験が大事。一軍でマスクをかぶらなければリード面も成長しない。
毎年のように他球団から力のある捕手がやってくれば若手捕手は出る幕なし。プロ志望のアマチュア捕手は阪神のドラフト指名だけは「ノーサンキュー」だろう。