阪神の新助っ人 マウロ・ゴメスに漂うホームラン王の可能性
「ひょっとしたら」と思わせる助っ人だ。
今季の阪神は12球団最少の82本塁打。531得点はリーグ5位。シーズン終盤は貧打により苦戦を強いられた。そこで来季の4番候補として狙っているのが米大リーグ・ナショナルズのマウロ・ゴメス内野手(29=右投げ右打ち)。今季はブルージェイズ傘下3Aで29本塁打を放ち、9月に入ってからナショナルズに拾われた大砲との契約合意は近いという。
今年のコンラッドはほとんど二軍暮らし。一軍出場はたったの24試合(打率.175、本塁打0、打点0)に終わった。ゴメスは長打力はありそうだが、阪神の力になれるのか。メジャーリーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこういう。
「ゴメスは昨年、レッドソックス傘下の3Aで100試合に出場し24本塁打。3AインターナショナルリーグでMVPになった強打者です。昨年5月には、27歳でメジャー昇格。主にオーティズの代わりにDHに入り37試合に出場し2本塁打している。今季はブルージェイズ3Aで自己最多の29本塁打を記録。ミート力もあるので打率も残せるし、パワーも文句なしです。速球とチェンジアップに弱いというデータがある一方で、スライダーやカーブ、スプリッターなどの変化球は苦にしない。日本の投手に対応できるのではないか。ただし守り、脚力、肩は最低レベル。一塁と三塁が守れるといっても投手泣かせの野手です。はっきり言えばDH向きの選手です」