先発コマ不足に悩むDeNA 阪神・久保はお得な買い物
「DeNA入りが確実でしょうね」
某パ球団の編成担当がこんなことを言っている。12日にFA宣言した阪神の久保康友(33)のことである。
今季の久保は抑えに転向するも、故障や不調もあり、シーズン途中に中継ぎに降格。3勝4敗6セーブで不本意な1年となったが、10年には先発として14勝をマーク。来季の先発復帰、復活を目指していた。
阪神は今後も久保を慰留する方針だが、先発投手の補強が課題となっているDeNAが久保に強い関心を示しているという。冒頭の編成担当が言う。
「久保は阪神どうこうというよりも、先発投手として自分を重用してくれる球団に行きたいようだ。もともとはロッテに在籍していたこともあり、12球団どこでもOKというスタンスだったと聞く。今オフは、広島の大竹、中日の中田賢と先発投手が相次いでFA宣言。先発投手の補強に重点を置く球団が多い中、久保の価値が高まっていることで、決断したのでしょう」
阪神は久保が退団すれば大きな損失だ。しかし、今季のチーム防御率は12球団トップの3.07。他球団がうらやむスタッフが揃っている。先発投手は能見、藤浪に加え、メッセンジャー、スタンリッジも来季残留に傾きつつある。