イタリア杯敗退 ミラン本田「背番号10失格」のブーイング
イタリア杯準々決勝のミラン―ウディネーゼ戦(日本時間23日午前5時開始)が終わるとテレビ画面に「本田 後半途中出場も見せ場作れず」のテロップが流れた。この日の本田圭佑(27)の出来栄えを的確に言い表していた。
地元での一戦に本田はベンチスタート。年明けのミラン移籍で実戦から1カ月遠ざかり、12日のセリエAサッスオーロ戦から8日間で3試合をこなして疲労困憊(こんぱい)。コンディション面を配慮した上での温存である。
前半6分、ミランはMFビルサのクロスにエースFWバロテッリが右足で合わせ、あっさりと先制。しかし、ここから追加点を奪えず、相手のカウンター攻撃に受け身に回って逆転される――という今季セリエAの戦いぶりそのものだった。
後半33分に逆転弾を許し、残り10分にミランのセードルフ監督は「背番号10」本田をピッチに送り出した。
トップ下に入った本田は44分、右サイドからゴール左のDFデ・シーリョにロングパス。これが直接タッチラインを割ると地元サポーターからブーイングが飛んだ。ロスタイムにはゴール左からダイレクトボレーを放ったが、クロスバー上を通過していき、さらに大きなブーイングを飛ばされる始末だ。結局、このプレー直後に試合終了。セリエA11位と低迷のミランは、カップ戦でも姿を消すことになった。