本田の「肉声」もビジネスにするACミランの“商魂”
声が聞こえない。セリエAデビュー2戦目で初ゴールを決めた本田圭佑(27)。その瞬間に何を思ったのか? 名門ミランの背番号10の重圧は? 慣れないイタリア生活はどうか? ぜひ聞きたいモノだが、現地8日の入団会見以来、本田の肉声はほとんどゼロである。
新天地デビュー戦のサッスオーロ戦、初ゴールを決めたイタリア杯・スペツィア戦後、スタジアムから引き揚げる本田やミラン選手にメディア陣が、どんなに声を張り上げてもノーコメントだった。
「ミランが徹底した報道管制を敷き、選手は『受け答えはNG』と厳命されている」と某マスコミ関係者がこう続ける。
「ミランは《ACミランチャンネル》という公式HPを運営。英語、スペイン語、日本語、アラビア語、中国語など7カ国の言語で見られる。そのHPから練習風景、監督や選手のインタビューが動画で閲覧出来るようになっており、さっそくスペツィア戦をスタンド観戦したセードルフ新監督のインタビュー動画もアップされた。ミランの思惑は『メディアの露出を抑えることでACミランチャンネルの希少価値を高め、HPのアクセス数を増やしてユニホームやグッズをどんどん売りたい』というモノです」