元伊首相の次女が主導 ミラン“お家騒動”は本田に「追い風」
ついに「ミランのお家騒動」に終止符が打たれる。ベルルスコーニ会長(元イタリア首相)の次女バルバラ(29)が画策する「強化責任者のガリアーニCEO(69)放逐計画」が、ようやく実を結ぼうとしているのだ。
ベルルスコーニの大番頭ガリアーニCEOは86年に就任以来、欧州王者5回、セリエA優勝8回を誇り、移籍を手掛けた7選手が欧州MVPを獲得。強大なミラン帝国を築き上げてきた。
しかし、近年は使いモノにならない移籍選手が多く、ガリアーニ主導の前近代的クラブ経営にも不満が集中。11年春にミランの持ち株会社フィニンベスト役員、ミラン取締役に就任したバルバラが異を唱え、ガリアーニとは犬猿の仲となった。
「ガリアーニはセリエAフィオレンティーナ、ジェノアなど老舗クラブの幹部とズブズブの関係にあり、選手を売り買いする際に移籍金の一部を懐に入れていると噂されていた。こうした移籍にまつわる不透明なカネに我慢出来ないバルバラは『大物選手を買い漁るだけ』とガリアーニの手腕を徹底的に批判した」(サッカー記者)