詰め甘かった代表監督招聘 アギーレ「八百長疑惑」でまた露呈
そもそも、今回の八百長疑惑で、アギーレのメッキがはがれる可能性がある。
燃え尽きてなくなりそうな弱小クラブを立て直した手腕が高く評価されたアギーレについた欧州でのアダ名は「消防士」。原専務理事自身も、「日本の良さを引き出しながら、チームをたくましくしてくれる。サラゴサが落ちそうになった時も残留させ、エスパニョールもそう。選手を引き抜かれてもチーム力を維持させてきた。今の日本に一番ふさわしいんじゃないか」と断言していた。
しかし、レバンテ戦の勝利が「アギーレの能力と関係ないところで決まっていた」となると、アギーレ招聘の前提条件そのものが音を立てて崩れてしまう。
「ブラジルW杯が惨敗に終わり、ザッケローニの4年間を反省・検証した上で次期監督を選ぶべきでした」(平野氏)
日本代表監督はシロなのか、それともクロなのか。最終的な結論が出るのは、もう少し先の話だろうが、一国の代表チームを率いる指揮官が、よりによって八百長疑惑の渦中にいること自体、異常事態だ。