2試合ではっきり アギーレに求められる「本田外し」の決断
アギーレ新監督にとって2戦目の相手、ベネズエラのFIFA世界ランクは29位。日本代表の44位と比べると格上に思えなくもないが、その実態は「南米10カ国の中で唯一、W杯出場歴がない」上に「国内人気ナンバーワンのスポーツは野球」というお国柄。世界の舞台は未体験ゾーンである。
ところが、アギーレ・ジャパンは大苦戦した。後半から登場のFW武藤嘉紀(22=FC東京)が先制点を決めてから、7分後だった。DF水本裕貴(28=広島)が相手選手を倒してPKを献上。日本が2─1とリードして迎えた後半26分、正面に飛んできたシュートをGK川島永嗣(31=スタンダール)がキャッチし損ねて、ボールはゴールネットに吸い込まれた。
「初戦ウルグアイ戦の2失点も選手の凡ミスが原因でした。この日の2失点に絡んだ選手のプレーも代表レベルには程遠く、お粗末のひと言に尽きます。特にGK川島は、言い訳無用の大チョンボ。試合後にベネズエラの監督が『日本─ウルグアイ戦を検証したら、プレスをかけると日本選手はエラーすることが分かった』とコメントした。失点に直結したミスを犯した選手は今後、代表に招集されなくなっても文句は言えない」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)