ハリル氏契約期間は2年半 協会が画策する「アギーレ再登板」
その時点で本大会まで1年前後。八百長騒動が決着を見れば、このタイミングでアギーレ氏を復帰させてW杯本大会に臨む――。
技術委員会は当初から監督選定に関してこんな条件を挙げていた。
(1)W杯本大会の修羅場をくぐった
(2)W杯で決勝トーナメントに進出した
(3)日本人をリスペクトしてくれる
(4)日本サッカーの現状を熟知している
現時点でこれをすべてクリアしている指揮官はアギーレ氏しかいない。少なくとも協会幹部はそう考えているというのだ。
「アギーレ再登板という仰天情報が囁かれ始めたのは、彼への負い目もある。告発受理で解任されたことは欧州の概念で生きてきたアギーレにとって到底、承服しかねることだった。しかし、日本社会独自の考え方も考慮し、粛々とそれを受け入れた。その恩に報いるためにも、アギーレ氏に復権の場を設けてあげないといけない。それが再登板・W杯本大会で采配を振ってもらうことなのです」(前出の関係者)
近日中に霜田委員長が渡欧し、3月上旬までにハリルホジッチ氏と正式契約を結ぶ予定だが、契約期間は「W杯最終予選が終了するまでの2年半」といわれている。18年本大会までの身分は現段階では保障しない方針なのだ。アギーレ再登板という仰天人事がにわかに現実味を帯びてくる。