釜本氏がアギーレ後任選びを心配 「拙速に決めれば二の舞」
今回のアギーレ八百長騒動を言葉にしてみる。「遅きに失した」。これしかないだろう。
昨年9月、スペインの地元紙が八百長疑惑を報道。日本サッカー協会の原専務理事が「アギーレ監督は疑惑を全面否定」と話したのは、翌月の10月9日のことだった。
その後、サッカー協会は、どれだけ本気になって八百長疑惑について調査したのだろうか。
昨年12月15日、スペイン検察当局がアギーレ監督、選手ら40人以上を告発した。それでもサッカー協会は「進捗状況を見守りたい」という立場を崩さなかった。
昨年のうちに日刊ゲンダイなどで主張させてもらったが、いくらアギーレ氏が推定無罪を訴えたとしても「火のないところに煙は立たない」。少なくとも告発された時点で、アギーレ氏をスパッと解任すべきだった。
サッカー協会の幹部たちは、どうして告発された段階で解任に踏み切れなかったのか? アギーレ氏の「任命責任」を問われたくない――という意識が働いたのだろう。