問われるアギーレ任命責任 「原、霜田氏辞職はマイナス」の声
代表監督が不在となったサッカー日本代表チーム。3月27、31日には親善試合が組まれており、6月には18年ロシアW杯のアジア予選もスタートする。
日本サッカー協会の大仁邦彌会長(70)は「告発の受理で捜査が始まり、その後に起訴されて裁判が始まる可能性がある。W杯予選に影響が出ないようにリスクを排除する必要があった」と話し、後任人事については「新監督を含む新体制を3月の試合までには間に合わせたい」とコメントした。
「次期監督には、非常に困難な仕事が待ち構えている」と、ベテランサッカー記者がこう続ける。
「2月半ばに新監督が決まったとしても、たった1カ月ほどで代表選手を選び、欧州組と国内組を融合させ、チーム戦術に適合させた上でスタメン組、ベンチ組、ケガ人が出た時のバックアッパー組を見極め、さらには将来性を見込んで若手の積極登用などに取り組まなければならない。時間的な制約もあり、結局はアジア杯のメンバーを揃えてお茶を濁すしかない」
アジア杯のメンバーは昨年のブラジルW杯とほぼ同じ。コンビネーション面では問題はない。パッと集まっても、それなりの試合運びは出来るだろう。しかし、しょせんブラジルW杯1次リーグで1勝も出来ず、低レベルのアジア杯でベスト4にも残れなかったチームである。そんなチームに「多くは望めない」のは言うまでもない。