ハリル氏契約期間は2年半 協会が画策する「アギーレ再登板」
八百長疑惑の嫌疑を掛けられていたアギーレ前監督は、スペイン当局が出した告発状を裁判所が受理したことを受け、2月3日に日本サッカー協会から解任された。
欧州では、「告発状受理は本格的な捜査が始まるという意味」だが、日本では「限りなくクロに近い」と捉えられる。日本代表を支える有力スポンサー企業から「灰色の段階でもクビにしてほしい。受理されたら引導を渡してくれ!」と強大なプレッシャーを掛けられていたとはいえ、正式受理が分かると即座に解任に踏み切った。サッカー協会内で「あの昼あんどんの大仁会長にしては素早い対応だった」と話題になったほどである。
「大仁会長が容赦なくクビを切り、『ワタシは絶対に八百長に関わっていない!』と断言していたアギーレ氏が、何の抵抗もせずに解任を受け入れたことに違和感を持った人も少なくなかった。協会周辺では、『いまだに大仁会長と原専務理事、技術委員会の霜田正浩委員長の3人はアギーレ氏の指揮官としての能力、人柄を高く評価している』ともっぱらで、『3人はアッと驚く腹案を持っている』という人もいます。それが、1年半から2年後をメドにアギーレ氏の八百長問題が無実で決着した場合、彼を再登板させるというものです」