白鵬“奇襲”の元凶と指摘 スポーツの品位貶めた「テレビの罪」

公開日: 更新日:

■ベンチでの高笑いは視聴者ウケ狙い

 存在が軽くなったといえば、プロ野球の監督もそうだ。就任1年目で日本一になったソフトバンクの工藤監督(52)などは、自軍が得点するとベンチの中で大口あけて「ガハハハッ」と笑ったりはしゃいでいる姿がテレビに何度も映し出された。工藤監督も前身はテレビ局付の解説者だ。何が視聴者にウケるのかは先刻承知なのだろう。

 東映、巨人OBの高橋善正氏(評論家)がこう語る。

「昔の監督はベンチでどっしり構えて、まるで戦国武将のようでした。私のプロ入り1年目の水原(茂)さんも、巨人に移籍した時に監督だった川上(哲治)さんもそうです。圧倒的な存在感で、こっちから声をかけられる人ではなかった。南海戦の時、相手の鶴岡(一人)監督に『高橋、調子はどうだ?』と言われた時は、すぐに姿勢を正して『はい!』って答えたことを覚えています。当時の監督は選手を鼓舞したり、持ち上げることもしない。そういうことはコーチの仕事でした。いいか悪いかは別にして、今の監督はみんなお兄さんみたいな感じになった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動