稽古は再開も…「2場所連続休場」の“伏線”張った白鵬の思惑
休場のための伏線を張っている――そう囁かれているのが、6日に稽古を再開した横綱白鵬(30)だ。
先場所は左ヒザの炎症で3日目から休場。何とか稽古場に参加できるようになったとはいえ、いまだ四股も踏めない状態だ。11月場所に向けて、「できるだけ抑えて、体をつくっていく」と話したのも無理はないが、気になるのが「万全の状態で土俵に上がるのがファンへの礼儀」という言葉だ。
相撲はただでさえ、ケガが多い競技。白鵬も細かいケガや痛みと戦いながら、土俵に上がってきた。「万全の状態」で相撲を取っている力士など一人もいない。それを言うならば、右足の親指を痛めていた先場所も万全ではなかったはずだ。
角界関係者は「照ノ富士次第では休むかもしれない」と、こう続ける。
「先場所は大関として優勝同点で12勝3敗。11月場所は綱とりがかかっている。成績が成績だけにハードルは高いが可能性はある。白鵬にすれば、同郷の横綱が増えるのは大歓迎。『オレがいない間にさっさと昇進しろ』ということではないか。ただし、照ノ富士も先場所、右ヒザの靱帯を痛めている。休場するか否か、今後見極めていくことになるだろう」