八角新理事長が誕生も…相撲協会を悩ませる白鵬の“増長”
日本国籍を持たない力士が、相撲部屋の親方になれないのは周知の事実。それを単なるワガママで覆そうとしているのが横綱白鵬(30)だ。
国籍は変更しない、しかし親方になりたい白鵬は以前から、「国籍に関係なく親方になれる資格を」と訴えてきた。それを強硬に退けてきたのが「国技の伝統」を重んじる北の湖理事長だが、11月の九州場所中に急死した。
これでいよいよ、風向きが変わった、あるいは強引に変えようとの魂胆かもしれない。自身の史上最多優勝パーティーに招待するため、さる16日に馳浩文科大臣を訪問。「将来、部屋を持つつもりは?」と聞かれると、我が意を得たりとばかりに、「内弟子も4、5人いる。一代年寄で白鵬部屋をやりたい」とニンマリだ。
反対派の旗頭はすでに鬼籍に入った。内弟子も抱えているし、後は主張を続けていれば、いつかは既成事実化する――そう白鵬は踏んでいるのだ。
ある角界OBは「親方になれる見通しもないのに、内弟子を取ること自体が勘違いの極みです」と、こう続ける。