北の湖理事長が死去 伏魔殿改革のネックは“裏金顧問”の暗躍
日本相撲協会の北の湖理事長(62)が20日、福岡市内の病院で死去した。死因は直腸がんによる多臓器不全。この日朝、貧血で病院に運ばれ、容体は安定していたものの、夕方に急変した。
さる親方によれば「周囲は理事長ががんであることを承知していた。今年に入ってから『今回はかなり危ない』というウワサが3回ほど流れたかな。体中にがんが転移して満身創痍だった」そうだ。
■八角理事長代行は理事や親方の信頼厚い
日本相撲協会は年明けに理事選がある。新たな理事が決まった後、互選によって北の湖理事長に代わる新たな理事長が誕生する。それまでは協会のナンバー2である事業部長の八角親方(元横綱北勝海)が理事長代行を務めることが協会から発表された。
日本相撲協会は「伏魔殿」といわれる。現体制でも「顧問」と呼ばれる人物が北の湖理事長の右腕として暗躍。業者から500万円の裏金をもらい、そのシーンの動画がネット上に出回っても、返したから問題ないと開き直り、いまも内部を牛耳っている。