高梨はドラ9 楽天でドラフト下位指名選手が活躍する理由
下克上まであと2つとなった。リーグ3位通過の楽天が19日、CSファイナルステージ第2戦でソフトバンクに連勝した。
14年から2年続けて最下位だったチームが、今季は開幕から飛び出し、CSでは大本命を苦しめている。最大の要因は近年のドラフトの成功だろう。
今回のCSで2本の先頭打者本塁打、レギュラーシーズンで生え抜き野手では初となる2ケタ本塁打を放った遊撃手の茂木(23=15年3位)を筆頭に若手が活躍。中でも、ここまでCS5試合すべてに登板してピンチを救っている高梨(25=16年9位)に象徴されるように、下位で獲得した選手が気を吐いているのが特徴だ。
高梨同様、今季のリリーフ陣の一角を担った森原(25=16年5位)、菅原(23=16年4位)も下位指名選手。パの編成担当者は「シーズン序盤に大きな貯金をつくったのは彼らの活躍が大きい」と話す。楽天は他球団が見逃した逸材を拾い上げていることになる。
■ドラフト前日は8時間以上ミーティング
「(ドラフトで)最終的に指名する選手やその順番を決めるのは星野(仙一)副会長です」と、安部井チーム統括本部長はこう続ける。