由伸先輩にあと2本 慶大・岩見は打撃だけなら“ドラ1級”
「打つ方はドラフト候補の中でもトップクラスでしょう」
在京球団のスカウトがこう言った。
17日、慶大の岩見雅紀左翼手(4年=比叡山)が、立大戦でシーズン最多タイの7号、通算最多記録である先輩の高橋由伸(現巨人監督)の23本にあと2本と迫る21号を放ったことに関してだ。
187センチ、107キロ。巨体を生かしたパワーは去る8日にリーグ史上初の5戦連続本塁打をマークしたことなどで実証済みだが、岩見の長所は腕っぷしの強さに限らないという。
「2年生くらいまではワンバウンドする変化球を平気で空振りしていたのに、低めのボール球にバットが止まるようになった。打つポイントを体に近づけることで、球の見極めがよくなった。ポイントを近くした分、内角速球に詰まる傾向はあるものの、甘く入った速球や変化球はスタンドに持っていけますからね。内角速球への対応は、プロの投手の速球に慣れることで克服できるとみています」(前出のスカウト)
性格に太鼓判を押すのは在阪球団のスカウトだ。