今年も2位 東洋大・酒井監督が語った青学大との大きな差
5分の壁は厚い。
4年ぶり6度目の往路優勝を果たした東洋大は3日の復路6区で青山学院大にあっけなく抜かれ、最終的には約5分の差をつけられ総合2位。青学の4連覇を阻むことはできなかった。
「今回は単純に力負け。(青学に)ジャブじゃなく、ストレートをもらった感じ」
レース後、報道陣にそう語った酒井俊幸監督(41)に、改めて青学の壁は高いかと直撃すると、「そうですね」と険しい表情でこう続けた。
「やっぱり選手層の差ですね。青学さんは代わり(補欠)の選手が来ても強い。東洋は選手層を構築していかないと勝負できない。向こうは“穴区間”がないんですよ。今回、(青学は)1年生が出てない。今回の林くん(7区)や橋間くん(10区)みたいに、過去に出ていなかった下級生が力をつけて来年走る可能性も高い。試しに1年を使うんじゃなく、すべてが勝負区間。そこが大きな差です。もちろん優勝を狙ったチームづくりはしますが、そう簡単にはいかないと思います」
2014年を最後に優勝から遠ざかっている東洋大。酒井監督は「同じ実力なら4年生より下級生を使う」と育成にかじを切り、今回のエントリーメンバー16人中4年生は1人。昨年、6区を走った堀龍彦(4年)や9区で区間賞の野村峻哉(4年)を外す“非情采配”で、1、2年の下級生を12人も入れた。