青学偉業4連覇の舞台裏 原監督が“大言壮語”に隠した不安
終わってみれば人気、実力ともにナンバーワンの青山学院大が、箱根駅伝で4連覇を達成した。
2日の往路で東洋大に36秒差の2位に甘んじたが、昨3日の復路では6区の山下りで小野田がトップに立つと7区の林が区間新、続く8区のエース下田が3年連続の区間賞を叩き出し、この時点で勝負あった。10区のアンカー橋間を待ち構えた原晋監督(50)は選手から胴上げされ、沿道のファンに右手を伸ばして「4連覇サイン」。ニコニコ上機嫌だったが、優勝チーム会見では表情が険しくなり、歯に衣着せぬ「原節」がさく裂した。
「これからも(陸上の)本質を追い求めて発言していく」「旧態依然とした流れの中で(私を)嫌いな人もたくさんいますが、根底にあるのは『陸上界を盛り上げたい』です」「ライバルは早稲田や駒沢(など他大学)ではない。サッカーや野球のファンを陸上に連れてきたい」「(各校の)指導者はライバル。バチバチやり合うくらいじゃないと。仲良しグループではいけない」と立て板に水状態。
いつもの“大言壮語”ぶりだったが、会見の途中に「昨年末のミーティングで選手に『メッセージを伝えるのに強くないと意味がない。オレに力をくれ。勝ってほしい』とお願いした」という注目発言があった。