理事解任の全内幕 貴親方シンパは“白旗”どころか続々離反
理事会に出席した貴乃花親方は当事者のため議決権がなかった。それだけに現理事ではただひとりのシンパといわれる山響親方(元前頭巌雄)の言動に注目が集まったという。山響親方の近くに座ったある理事が、理事会の様子をこう解説する。
「当日は貴乃花親方の責任は重い、理事職を解くのが妥当ではないかという流れになった。ある理事が貴乃花親方に『理事を辞める気はないか?』と辞任を促したが、『ありません』という返事。ならば解任でどうか、異議はないかと、議長の八角理事長は二度も三度も念を押した。理事たちには異議を申し出る時間的余裕もあったのですが、どこからも反対の声は上がらなかった。それでは全会一致になりますがよろしいですかという八角理事長の提案に対して、山響親方はうん、うんとうなずいていた」
貴乃花親方と同じテーブルに座りながら、堂々と「解任」に賛同した山響親方の態度に違和感を覚えた出席者もいたそうだが、「山響親方は親しい人に対して、貴乃花親方は何を言っても聞く耳をもたない、これではコミュニケーションの取りようがないという趣旨のことを話したと聞きました。貴乃花親方と距離を置く決意を固めたようです。同じ出羽海一門から副理事になった玉ノ井親方(元大関栃東)も追従するでしょう」とは別の親方だ。