“ドン”理事長を土俵際に 日大現場職員クーデターの行方
「17年10月から田中理事長の覚えめでたい理事が事実上の運営権を握り、物品の調達窓口を一本化してからおかしくなった。例えば、学部ごとに独自調達していた卒業式の記念品を、今年から事業部が全学部一括して調達。大量購入しても一切値切らず、定価通りに注文し、ひんしゅくを買った。また、医学部の実験材料などの消耗品も事業部が調達。専門性が求められる分野なのに、門外漢の事業部が的外れなものを大量調達し、相当な不満がたまっているようです」(日大の元評議員)
不満を爆発させた現場からの“告発”を受け、今後、田中理事長体制はどうなるのか。
「7000人超の日大教職員のうち、組合に加入しているのは250人程度。署名も強制力を持っていませんが、『報復人事』などといった言葉が全国ネットで報じられたインパクトは計り知れません。経営サイドは早期に対応しなければ、大学にとって大ダメージです。これまでの後手後手な対応を見る限り、幹部らは『いつか忘れ去られるだろう』と思っているのかもしれませんが、相撲部総監督の田中理事長はもはや土俵際。体制の刷新を世論に迫られる可能性は十分に考えられます」(大学ジャーナリストの石渡嶺司氏)
今の状況じゃ、現役学生もOBも肩身が狭い。