パワハラ問題で謝罪 レスリング栄和人氏が計る生き残り策
吉田沙保里ら金メダリストを輩出したかつての名伯楽が現場復帰を果たす。14日、パワハラ認定後初めて会見を開き、「これまでレスリングを応援してくださった皆さまにご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
世界選手権(10月=ブダペスト)などの代表選考会を兼ねたレスリングの全日本選抜選手権(東京・駒沢体育館)が開幕。教え子で五輪4連覇の伊調馨(34)らへのパワハラ行為が認定され、指導を自粛していた栄和人氏(57)は、至学館大学の監督として現場復帰を果たした。
栄監督は一連の騒動の責任を取って、日本協会強化本部長を辞任。理事会によって常務理事の解任も決議され、23日の評議員会で正式に承認されれば、協会の全ての役職から離れる。
一時は心神耗弱のため、自宅で療養。4月上旬に、日本協会の第三者委員会からパワハラが認定された際には「私の不徳のいたすところと深く反省し、責任を痛感しております」との談話を発表したが、周辺では「深く反省しているとは思えない」との声もある。