栄氏を擁護 至学大館学長とレスリング界のただならぬ関係
女子レスリングのパワハラ騒動で俄然、世間の耳目を集めているのが、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)の所属先で、伊調馨(33)の母校でもある至学館大学の谷岡郁子学長(63=日本レスリング協会副会長)だ。
3月15日に同大で会見した谷岡学長は「パワーなんかないのにどうやってパワハラなんかできるのか」と栄氏に関する一連の報道に反論。かつての恩師を裏切る形となった伊調については「そもそも選手なんですか? そもそも、彼女は東京五輪を目指しているのですか?」と発言したため、非難が殺到。「敬意のかけらもない」「あれこそ、パワハラだ」などと、カブス・ダルビッシュを筆頭に各界の著名人がSNSなどで学長批判を繰り広げた。
谷岡学長への風当たりは日増しに強まるばかり。学長としてはともかく、副会長として大きな影響力を行使してきたレスリング協会での立場も危うくなるとみる向きもあるが、今後も協会内での発言力が低下することはなさそうだ。
日本の大学では初めて、女子レスリング部を創設し、メダル有力種目に押し上げた功績を高く評価されているのはもちろん、協会上層部とただならぬ関係にあるからだ。