慶応・森林監督に聞く NTT社員から指導者を目指した理由
――指導の上で注意していることは?
「自分で考えろ、ということですね。僕自身、大した指導者じゃない。それなら、各自、自分のやり方を見つけた方がいい。せっかく好きで野球をしているのだから、自分自身の意思で野球に取り組んでほしいんです。練習が苦しいとか、練習が休みになってうれしい、では悲しいですよ。練習は質×量。どんなに質が高い練習も、短い時間では意味がなく、ただ量をたくさんこなすだけでもダメなんです」
――慶応には、U15日本代表の選手も多い。選手集めもしているのですか。
「よく、『慶応は全国に網を張ってまでスカウト活動をしている』といわれますが……。ウチは特待生もないし、推薦入試も『受けたら合格』なんてことはありませんからね。野球も勉強も得意という子は、神奈川県だけで何人いるのか、という話。全国に網を張って、ようやく何とか集まるというレベルです」