慶応・森林監督に聞く NTT社員から指導者を目指した理由
12日は、初戦で中越(新潟)に競り勝った慶応(北神奈川)が登場する。指揮を執る森林貴彦監督(45)は、慶応幼稚舎(小学校)の教師でもある。慶応大卒業後に一般企業に就職したものの、高校野球の指導者を目指して退社。大学や大学院に通って教員免許を取得した変わり種だ。2002年から慶応のコーチを務め、15年に監督に就任した森林監督に話を聞いた。
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――慶応大卒業後、勤めていたNTTを退社して、指導者の道に飛び込んだ経緯を教えてください。
「僕は大学では野球部には入らず、慶応高校で学生コーチをしていたんです。でも、当時から指導者になりたかったというわけでもない。慶応野球部出身者は大学進学後、僕のように高校で学生コーチをやる人も珍しくない。それは自分の力に限界を感じてだったり、自分も学生コーチのお世話になっていたから恩返しをしたい、という人もいる。だから、就職活動も真剣にやった。でも……」