慶応・森林監督に聞く NTT社員から指導者を目指した理由
――しかし、なぜ高校の教員にならずに、小学校の先生に?
「僕が取得したのは、中・高で体育の教員ができる免許。当初は神奈川か東京の公立を中心に探していたんですが、筑波大学の教員求人の掲示板に、慶応幼稚舎の募集があったんです。小学校の体育の先生は、中・高の体育教員免許があればなれるんです。これは音楽や美術の先生も同じですね」
――同じ慶応なら、この先、高校で教壇に立つ可能性もありますね。
「まあ、そうですね。幼稚舎では体育の先生をやりながら、周囲の勧めもあって、小学校の担任になれる教員免許を取るための勉強もしていました。なんとか、1年間でギリギリ取得できました(笑い)」
――勉強漬けですね。
「ですね(笑い)。でも苦痛ではありませんでした。今は横浜の自宅から幼稚舎のある広尾まで電車で1時間。広尾から慶応のグラウンドのある日吉まで同じく1時間くらい。しんどくないか? 45歳なんで、しんどく感じることもありますよ(苦笑い)。でも、充実感が上回っているので」