輝星一軍デビューで 日ハム二軍投手陣の闘争心に火が点く
7日朝、二軍寮のある鎌ケ谷を出発。プロ入りして初めて訪れた甲子園は、金足農で881球を投げて準優勝した昨夏とは、違った景色に映ったようだ。
「1年前だけど、懐かしかった。新しいチームに来たような、新鮮な気持ちで練習ができた。ファームでやってきた(登板までの)間の過ごし方をし、試合にベストで臨みたい」
日本ハムの吉田輝星(18)は、12日の広島戦で迎える一軍デビュー戦を心待ちにするように、こう話した。
今はあくまで一軍の雰囲気に慣れるための帯同。あいにくの雨でグラウンドで体を動かすことはできなかったが、室内で行われた練習では、同じくこの日がプロ初の甲子園となる清宮幸太郎(20)と会話を交わすなど、一軍の味を噛みしめた。
吉田はここまで二軍戦9試合に登板、0勝3敗、防御率4.15。一軍合流前の最終登板となった巨人二軍戦では3回6失点と結果を残せなかったが、栗山監督は「真っすぐの投げっぷりがよかった。戦う姿勢を崩さなかった」と評価。速球の切れ、威力はすでに一軍レベルに達していると判断されており、強力打線と足技、小技を併せ持つ広島相手に、まずは自慢の速球を腕試しすることになった。