女子ツアー層の薄さ深刻 毎週同じ顔ぶれと黄金世代ばかり
「比嘉は前週のサントリーで鈴木に1打差の2位だった。2週続けて負けられないという気負いが、フェアウエーという絶好ポジションからミスを招いた。高橋は優勝争いもプレーオフも初めてという緊張があって、ティーショットを左に引っ掛けた。それを見たら鈴木はセンターに運ぶだけでよく、手堅くフェアウエーをキープした時点で勝敗が決まったといえます」(前出の宮崎氏)
今大会トップ10(11選手)の平均年齢は24.18歳。20代は9人で、黄金世代は5人もいた。
「女子プロのピーク年齢は26歳というデータがあり、その通りになっている。低年齢化は見た目は華やかですが、黄金世代の中から突出した選手が見当たらない。それに鈴木がベテランとはいえ、まだ25歳。最近、ツアーで活躍するのは鈴木、比嘉(1勝)、上田桃子(2勝)、申ジエ(2勝)に黄金世代という同じ顔ぶればかり。女子ツアー全体の層の薄さが気になります」(前出の宮崎氏)
かつて圧倒的な強さを誇った不動裕理は2003年に10勝を挙げ、00年から6年連続の賞金女王に輝いた。鈴木は今季3勝と1度の賞金女王タイトルで“実力者”と祭り上げられても、困るだろう。