27H長丁場制し今季2勝目 鈴木愛は膝と足首への負荷が心配
【宮里藍サントリーレディス】最終日
鈴木愛(25)の“異変”は最終18番パー4の2打目が象徴的だった。フェアウエーからピンまで残り127ヤードの距離を、9番アイアンでグリーン右ラフに外してボギー。
同組のイ・ミニョン(27)や松田鈴英(21)が、鈴木とほぼ同じ距離からピンそばにつけて2人とも楽々とバーディーを奪っているだけに大きなミスだった。
先にホールアウトした比嘉真美子(25)に2打差をつけて18番を迎えており、ボギーでも勝てたが、難易度14番目(3.9365)のホールでボギーとは本人も納得いかなかったはずだ。
「18番の2打目は、やや左足下がりのライとはいえ、ショートアイアンを手にして鈴木がグリーンを外すのは珍しい」(ツアー記者)と、スイングリズムは明らかにおかしかった。
最終日は前日にサスペンデッドになった9番ホールから6時58分にスタートして、27ホール以上の長丁場だけに体力の消耗は激しい。
鈴木は前日、「(左足首は)ヤマハからずっと痛いのが続いている」と不安を口にしていた。この日は終盤に「キャディーさんにずっと足が痛いと言っていた」と、かなりのダメージを受けていたことをホールアウト後の会見で明かしている。