高卒選手を数年で主力にという旧来の育成価値観も通用せず
一方で湘南の曹貴裁監督は「個人の成長最優先で海外へ行きたい気持ちも分かるが、チームで勝敗を背負う立場を経験することも大事。それをせずに自分のことだけ考えるのはどうなのか」と選手側の意識にも警鐘を鳴らした。自分を育ててくれたJクラブへの貢献や恩返しを重視する若手を増やすためにも「主力になってから外に出ろ。出る場合には移籍金を残せ」という教育を早いうちから行うことも必要だろう。
さまざまな対策を考えていかないとJの空洞化は一段と進みかねない。