“レジェンド”葛西超え目前も…小林陵侑の鬼門は大倉山の風
ノルディックスキー男子ジャンプのW杯札幌大会(大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル)が、1日から2日間にわたって行われる。
優勝候補の一角である小林陵侑(23)は今季3勝で通算16勝とし、所属先の監督である葛西紀明(47)の持つ日本男子歴代最多勝利まであと1勝に迫っている。今大会は昨季の個人総合王者による葛西超えに注目が集まる。
大会を前に小林は「札幌で監督(葛西)を超えられればうれしいけど、上には上がいる。積み重ねていきたい」と、グレゴア・シュリーレンツァウアー(30=オーストリア)がマークしている男子歴代最多の53勝を目標に掲げた。
日本のエースとして白星を積み重ねていくには、今大会の会場である大倉山での苦手意識を払拭する必要がある。昨季の小林は日本人で初めて4戦全勝で欧州ジャンプ週間を制するなど、好調を維持して凱旋。万全の状態で臨んだはずの札幌W杯では、それまで吹いていた有利な向かい風が弱まる不運に見舞われた。飛距離を伸ばせず、1戦目は5位、2戦目は3位に終わり、優勝を逃した。