日本の“現役ドラフト”はいかにもみみっちい 40人枠を提案
■日本にも40人枠を
ただし、検討されているその新制度にもまだ問題がありそうだ。漏れ伝わってくるところによると、この「現役ドラフト」の対象となるのは、支配下枠70人の中の最大8選手。球団がピックアップして名簿に載せ、興味のある他球団が指名をし合うという方法で話が進んでいたという。
これでは、移籍の活性化になどなりはしない。名簿に載せる8人を所属球団が選び、しかも実施が8月の1カ月間というのだから、事実上の戦力外選手がリストに並ぶことだって考えられる。
米大リーグには、「ルール5ドラフト」と呼ばれる同じような制度がある。メジャー40人枠から漏れた在籍4年以上の選手(18歳以下で入団した選手は5年以上)なら、他球団は誰でも指名できる仕組みだ。これに比べると、日本のそれはいかにもみみっちい。
どうせやるなら、意味のあるものにしなければいけない。日本も40人枠をつくって、そこから漏れた選手を対象にする。それくらいのことをやってもらいたい。