難局は遊び心で 西武・山川らの捕手練習はナイスアイデア
どこも活動休止で、すっかりネタ枯れのスポーツ界。スポーツ紙をペラペラとめくっていたら、久々に手が止まった。自主練習中の西武の山川内野手、外崎内野手、川越外野手の3人が捕手練習を行ったという記事だ。
正捕手の森の指導の下、キャッチャーマスクとレガーズを着けた3人がワンバウンドのボールを処理するブロッキングや、しゃがんだまま前進する基礎練習などを約1時間、ヒーヒー言いながらこなしたという。
「森が普段やっているキャッチャーの練習が大変だというので、やってみようということになりました」とは山川。「下半身を速く使わないといけないので、すごくきつかった。キャッチャーはすごい」と続けていたが、こういう時間の使い方は非常にいいことだ。
開幕のメドがまったく立たない中、黙々とルーティンワークをこなすだけでは精神的にしんどい。目先を変えるだけでも気持ちに張りが出るものだし、山川の言葉にもあるように、他ポジションの苦労を知るというのは意味があることだ。
いっそ、この機会に野手が全員、ブルペン入りするというのはどうだろう。20球でも30球でもいい、順番にマウンドに立ってピッチングをする。スピードガンを用意し、球速も測る。30球で果たしてストライクが何球いくか、球速はどれだけ出るか。