原口元気は唯一のロシアW杯経験者…存在感とゴール量産を
「アタッカーとしての能力は、この半年ですごく伸びてきた部分。特にボールのない時のポジショニングが改善したことで得点数、アシスト数が急激に増えてきた。代表でもゴールへの意識はすごくありますが、昔のようになんでもかんでも走るとか、ガムシャラに点を狙いに行くというよりも良いタイミングでスペースに走り込むとか、冷静に判断することを大事にしている。それを表現したいです」と本人も自信をのぞかせる。
10月のオランダ遠征2連戦では、アタッカーとしての凄みを発揮する機会は少なかった。
森保日本発足時から左サイドを担ってきた中島翔哉(ポルト)が連続選外。右サイドを主戦場とする堂安も不参加。久保建英(ビリャレアル)の右サイド専念が有力視されることから「左サイドの原口」の存在価値がより一層、高まりそうだ。
代表ゴール通算11得点は物足りない。37点の本田、31点の香川の領域を目指して貪欲にゴール量産を目指してほしい。
▽はらぐち・げんき 1991年5月9日生まれ。埼玉県熊谷市出身。全日本少年サッカー大会優勝メンバー。2009年開幕戦でJデビュー。14年に独1部ヘルタ・ベルリンに移籍。現在は同2部ハノーファーでプレー。11年に日本代表デビュー。ロシアW杯決勝Tベルギー戦でW杯初ゴールを決めた。日本代表55試合・11得点。177センチ、68キロ。