ジャンプ高梨沙羅「ミラノ五輪」へ意欲明言も…金メダルへの課題はやっぱりメンタル
「自分の五輪でやってしまったことは五輪じゃないと消化できない」
スキージャンプの高梨沙羅(25)はこう言って2026年ミラノ五輪への意欲を示した。今年6月に現役続行を表明していた高梨は、2月の北京冬季五輪混合団体でスーツの規定違反によって失格。茫然自失となり、号泣する姿が何度も映し出された。個人ノーマルヒルでも4位とメダルに届かず、期待された金メダルはまたも手にすることはできなかった。
すると試合後、自身のインスタグラムに真っ黒な画面と共に“謝罪文”を投稿。「このたびは本当に申し訳ありませんでした」と締めくくられ、まるで遺書のようだと話題になった。
「高梨はかねてから『大一番でのメンタル』が課題と言われてきた。男女通じて歴代最多の63勝をあげているW杯では無類の強さを誇るが、五輪にでは結果が出せていない。何度もチャンスのあるW杯と違い、一発勝負の五輪、特に国を背負うというプレッシャーに耐えきれないのではという声が出ている」(スキー関係者)
男子ジャンプ界には葛西紀明(50)というレジェンドがいる。年齢こそ半分だが、高梨も女子ジャンプ界を牽引するひとり。日本のスキージャンプ界を支える存在だ。葛西は自身がトップを目指すだけでなく、後進の育成にも尽力。7年前に高校3年だった小林陵侑(25)をスカウトし、才能を開花させた。