大谷はじめエ軍の先発陣は楽観視できない 経験不足が失速の引き金引く可能性

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 エ軍のローテーションは経験の浅い投手ばかりだからだ。今季、先発を務めた8人のうち、シーズンを通してローテを守った経験があるのは大谷とドジャースから移籍の左腕アンダーソンの2人だけ。3番手のサンドバル、4番手デトマーズらは、メジャーでの実働期間が3年以下。これまでシーズン途中にマイナーに降格したり、故障で離脱するなど、1シーズンフル稼働した経験がないのだ。

 エ軍は首位レンジャーズと4ゲーム差のア・リーグ西地区3位につけている(24日現在)。仮に地区上位をキープし続ければ、球宴以降はレ軍やアストロズと三つ巴の地区優勝争い、他の強豪も含めてポストシーズン進出をかけたワイルドカード(地区優勝以外の勝率上位3チーム)争いを強いられることになる。

 メジャーではトレード期限(今季は米東部時間8月1日午後6時)を境に戦力が様変わりし、プレーオフ進出争いはより熾烈を極める。先発陣の好不調がチームの浮沈を大きく左右するのは当然で、ローテーション投手を欠いただけで優勝争いから脱落しかねないのだ。

 現在の先発陣でポストシーズンや、シーズン終盤の生き残りを経験しているのはロッキーズ(2017、18年)やドジャース(22年)時代にプレーオフのマウンドに上がったアンダーソンだけ。大谷を含めた「ヒリヒリする」経験のない先発陣は最後まで持ちこたえられるのか。

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