大谷はじめエ軍の先発陣は楽観視できない 経験不足が失速の引き金引く可能性

公開日: 更新日:

 エ軍のローテーションは経験の浅い投手ばかりだからだ。今季、先発を務めた8人のうち、シーズンを通してローテを守った経験があるのは大谷とドジャースから移籍の左腕アンダーソンの2人だけ。3番手のサンドバル、4番手デトマーズらは、メジャーでの実働期間が3年以下。これまでシーズン途中にマイナーに降格したり、故障で離脱するなど、1シーズンフル稼働した経験がないのだ。

 エ軍は首位レンジャーズと4ゲーム差のア・リーグ西地区3位につけている(24日現在)。仮に地区上位をキープし続ければ、球宴以降はレ軍やアストロズと三つ巴の地区優勝争い、他の強豪も含めてポストシーズン進出をかけたワイルドカード(地区優勝以外の勝率上位3チーム)争いを強いられることになる。

 メジャーではトレード期限(今季は米東部時間8月1日午後6時)を境に戦力が様変わりし、プレーオフ進出争いはより熾烈を極める。先発陣の好不調がチームの浮沈を大きく左右するのは当然で、ローテーション投手を欠いただけで優勝争いから脱落しかねないのだ。

 現在の先発陣でポストシーズンや、シーズン終盤の生き残りを経験しているのはロッキーズ(2017、18年)やドジャース(22年)時代にプレーオフのマウンドに上がったアンダーソンだけ。大谷を含めた「ヒリヒリする」経験のない先発陣は最後まで持ちこたえられるのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動