三笘薫、久保建英ら欧州組ウインガーが攻守に躍動 恩恵受ける絶好調・森保ジャパン
興味深いデータが公表された。
欧州の主要リーグでプレーするウインガー(サイドアタッカー)が「どれだけボールを相手ゴールに向かって運んだか」を数値化した「プログレッシブ・ラン」の回数を調べたところ、1位のレアル・マドリード所属のブラジル代表FWビニシウスに続いて2位に英プレミアのFW三笘薫(ブライトン)、3位にスペインのソシエダでプレーしているFW久保建英が入ったのだ(データサイト「Date MB」から)。
この「プログレッシブ・ラン」とは――。
「自陣内の場合=30メートル以上」「自陣から敵陣の場合=15メートル以上」「敵陣内の場合=10メートル以上」のドリブルを指す。
攻守に躍動しながら豊富な運動量、ハードな上下動が求められるウインガーとして昨季の欧州CLとスペイン1部制覇の原動力となったビニシウスの後塵を拝したとはいえ、世界のトップ選手が集まる中、三笘と久保がトップ3に入ったことは、快挙と言っていい。
「三笘と久保は、攻め込まれた時は素早く帰陣して守備をして、マイボールになったら自陣から敵陣に進入。相手PA前ではラストパスを送り、自らシュートも放つなど、サイドアタッカーとしての能力の高さを発揮していることがよくわかる。この2人以外に仏1部のSランス所属の伊東純也と中村敬斗、ドイツ1部のFW堂安律(フライブルグ)、スコットランド1部の前田大然(セルティック)もそうですが、欧州主要リーグのウインガーには、素早い攻守の切り替えと同時に<ボールをアグレッシブに持ち運ぶ>プレーが厳しく求められる。代表主軸の日本人ウインガーが欧州でもまれ、レベルアップ。森保ジャパンはその恩恵を受けている」とは元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏。さらに続ける。