DeNA27年ぶり悲願のリーグVへ、補強費10億円の使い道…バウアー再獲得よりも注力すべきは?
昨季はDeNAと2ゲーム差の4位だった広島も、投手、野手合わせて3人の助っ人を立て続けに獲得した。
「DeNAにはマルティネス資金として用意した10億円規模の補強費がある。フロントは現在、2023年に在籍したバウアーの再獲得に注力していますが……」とは、球団OB。
「バウアーは昨年から継続して調査しているが、本人はあくまでメジャー復帰が最優先。昨年もメジャーとの交渉が決裂したものの、メジャー入りを見据えて3月にメキシカンリーグ入りした。今年も確実に取れる保証はなく、バウアーをアテにしていたら10億円の補強費は塩漬けになりかねない。助っ人は現在、ウィック、ケイ、ジャクソン、ディアスの4投手と主砲のオースティン。ケイ、ジャクソンは先発で、仮にバウアーを獲得すれば、外国人枠の問題に加えて、本人が希望する中4日で起用することになり、かえって三浦監督はローテのやりくりが難しくなるのではないか。
投手陣の補強は不可欠とはいえ、むしろ必要なのは八、九回を任せられるリリーバーでしょう。DeNAは昨季の救援防御率がリーグ5位の2.81。2点台前半だった巨人、阪神、広島に比べて後ろが弱い。ウィックやディアスはそれなりに期待できますが、昨季は抑えで29セーブを挙げた森原はケガがちだし、かつての抑えである山崎も衰えつつある。10億円もあれば、それこそバリバリのクローザー、セットアッパーを獲得できます」