地震
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財務省の能登半島地震「復興提言」にチラつくコスト意識…損得先行で被災者の意向ないがしろ
損得勘定がミエミエだ。財務省は9日、財政制度等審議会の分科会を開き、能登半島地震の復興に向けて「コンパクトなまちづくり」を提言。人口減少地域の将来性やインフラ維持の負担を考慮すべきだと訴えた。 念頭にあるのは「コスト意識」だ...
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台湾東部地震の避難所はプライバシーに配慮 日本とは雲泥の差…国民の血税はどこへ?
「避難所の中でテントが用意されていて、それぞれのプライバシーが配慮されている」「これが先進国なんだろう。これだけの準備ができている自治体が日本で一体、どれだけあるのか」 5日朝のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が台湾東...
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台湾地震M7.2と日本列島北から南まで大揺れの「不気味な共通項」
犠牲が増えないことを祈るばかりだ。3日、台湾東部の花蓮県沖およそ25キロを震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。台湾の消防当局によると、震度6強を観測した花蓮県で9人が死亡し、各地で1011人が負傷した。倒壊するなどの被害が確...
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首都直下地震で「閉じ込め」が起きてしまったら…5つのケースでの対処法・取るべき行動
先週21日に発生した茨城県南部を震源とする強い揺れ(震度5弱)に驚いた人は多かったはず。ちょうど朝の通勤途中の時間帯であり、電車やバスの車内には携帯端末の警報音がけたたましく鳴り響いていた。バス移動中の記者も「車内に閉じ込められたら...
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南海トラフ地震確率「30年以内に8割」のウソ 「科学事実に反する」地震本部の非公開資料公開
すっかり定着している「南海トラフ地震の確率は30年以内に8割」。しかし、これが科学的な根拠のないものであることが分かった。8日の東京新聞によれば、2013年の政府の地震本部の専門家会議では多くの委員が「算出の計算式には科学的に問題が...
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頻発する東方沖地震の不気味…そして懸念される「能登と千葉の類似性」
立て続けの地震が不気味で仕方がない。1日、千葉県と埼玉県で震度4の地震が発生。震源となった千葉県東方沖で震度4の地震が観測されたのは29日に続き2日連続だ。2日未明には県南部で震度4の地震が起きた。 気象庁の地震情報によれば...
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千葉で4日間に17回、熊本に能登半島…群発地震が巨大地震に繋がる可能性は?
石川県の能登半島地震から3月1日で2カ月を迎えた。今月11日には東日本大震災から13年になる。地震への備えが見直されるが、懸念されるのは、千葉県内で相次ぐ地震だろう。 千葉県内では2月27日から3月1日まで揺れが続いていて、...
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福島県南相馬市の「井戸端長屋」は、能登も参考になる高齢者支援のケースだ
能登半島地震から1カ月半が経過した。被災地の復興には何が必要だろう。東日本大震災後の福島県相馬市の対応をご紹介したい。 相馬市で問題となったのは要介護者の激増だ。特に軽症者が増えた。相馬中央病院の森田知宏医師の報告によれば、...
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災害避難所対策のお粗末…108市町村調査で「冬の訓練していない」が7割
共同通信が、昨年末に日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震で津波被害が想定される北海道から千葉県までの108市町村を調査したところ、冬の避難所訓練をしたことがない自治体が69%もあったという。 能登半島地震をはじめ近年の大地震は冬...
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(37)「防災」には普段使っている家電で対応 使い慣れていることが肝心
「防災」──。いろいろな人がいろいろなことを言います。が、普段使っているモノを被災時にも使った方がベターな家電を紹介しましょう。 大きくは3つ。「ライト」「スマートフォン(スマホ)」「バッテリー」です。ライト以外は普段持ちして...
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「伊豆半島東方沖」「山梨県東部・富士五湖」…相次ぐ地震で「富士山噴火」に専門家が注目
2月9日17時42分、伊豆半島東方沖で最大震度2(M4.9)の地震が発生した。東京・千代田区、練馬区や千葉・市川市、神奈川県川崎区などで揺れが起きた。近年は南海トラフ地震や首都直下型地震などが懸念されるが、専門家は富士山の噴火にも注...
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能登半島の高齢化率は50%…被災地の医療支援が急速に難しくなった
能登半島地震が発生してから1カ月が経過した。私が医師になってから関わる3回目の震災だ。最初は阪神・淡路大震災で、実家が被災した。次は東日本大震災。福島県浜通りの医療支援に関わっている。そして今回だ。 震災支援は急速に難しくな...
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能登半島地震で大半が液状化 耐震化だけでは被害は防げない…都心のタワマンは大丈夫か?
大きく傾いた電柱、浮き上がったマンホール、ベコベコになったアスファルト--。能登半島地震の被害が明らかになるにつれ、地震の脅威を改めて認識する。石川県内灘町と新潟市の2市町だけで罹災証明書の発行申請は1万2394件(1月29日時点)...
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令和の関東大震災の足音なのか…1.28日曜日の朝、突き上げるような揺れの不気味
突き上げるような揺れに、テーブルのコップから水がこぼれ、爆睡中の猫は布団から飛び出した──。日刊ゲンダイ記者の横浜の自宅はそんな光景だった。ついに首都圏直下型の大地震か、と震えた人も少なくなかっただろう。 28日午前8時59...
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春実施「北陸応援割」で被災地に恩恵は…熊本地震「九州ふっこう割」検証では時期尚早の結論
政府が25日にも能登半島地震の被災者支援のため、地域再建を図る「支援パッケージ」を策定する。地震によって落ち込んだ観光需要の喚起策として、宿泊代を補助する「北陸応援割」を盛り込む方針だ。 北陸割は1人1泊2万円を上限に、旅行...
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【能登半島地震 現地ルポ】「私たちも被災者」被災地で働く人々の過酷な現状
夜9時過ぎ、石川県輪島市内の大型ホームセンターの駐車場。この晩は深々と雪が降り積もり、気温は氷点下だ。50代の男性に話しかけると「夕飯はカップラーメンを食べて、これから車中泊するところです」と疲れ切った表情で語り始めた。 彼...
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【能登半島地震 現地ルポ】断水下の被災者を苦しめる深刻なトイレ問題…避難直後の光景がトラウマに
「海沿いの自宅は無事だったけど、トイレの水が流れないので、浜の方に出て用を足しています。オレはそれでいいけど、女性はそうはいかない。新聞紙を敷いた袋の中に用を足し、汚物は外にまとめています」 津波の被害をかろうじて免れた60代...
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被災地への「賞味期限切れ食品」送付は『嫌がらせ』か『善意』か問題…解決策は?
元旦に発生した能登半島地震の被災地で、支援物資を巡った問題が注目されている。 石川県金沢市のフランス料理店シェフでボランティアにあたっている川本紀男氏が1月8日、インスタグラムに支援物資とみられる写真とともに《この大半が使え...
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能登半島地震でベンチャーが「ITボランティア」 自動チャットサービス無償提供で被災者救済
震災のボランティアと言えば、現地入りして活動するイメージが強いが、エンジニアが技術を生かす「ITボランティア」という方法もある。 能登半島地震の被害を受け、石川県の隣県・富山県のITベンチャーなどが公的な被災者支援制度を検索...
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能登半島地震の映像でつらい記憶が…「震災フラッシュバック」気持ちを軽くする周りのサポート
最大震度7を記録した能登半島地震は、正月の祝賀ムードを一変させ、地震の怖さを強く印象づけている。被災地の人の苦労は察するに余りあるが、被災地以外の人でもテレビやSNSなどで惨劇を目の当たりにして、過去の震災体験をフラッシュバックさせ...
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能登半島地震で国家溶解と自己責任社会の完全到来がハッキリ 自民は危機管理能力が完全欠如
1月1日、石川県能登半島で最大震度7の大地震が発生。死者・行方不明者は増え続け、いまだ全容はつかめていない。一方ではっきりしたことがある。それは自民党に危機管理能力が完全に欠如しているということだ。もっと言えば、権力の中枢に食い込ん...
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【能登地震現地ルポ】孤立状態にあった限界集落の悲惨すぎる現状…住民全員避難で廃村状態
「地震で湧き水が濁って飲めなくなってしまいました。かろうじて電気は来ているけど、携帯の電波も入らないし、テレビも映らず、使えるのは固定電話だけ。情報が入ってこないから何が起きているのかまったく分からないんです」 11日、日刊ゲ...
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何が「万博と復興支援が二者択一の関係じゃない」だ。答えは一択だ!
『万博と復興支援が二者択一の関係ではない。なんで万博と復興支援が二者択一なのか、よく分からない。』(吉村洋文大阪府知事) ◇ ◇ ◇ 1月4日、府庁で、能登半島地震に関連して、建設費が膨らむ25年開催予定の大阪・関...
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東京・中野区で陸自駆り出し「ミサイル避難訓練」なぜ実施? 能登有事の真っ最中にやっている場合なのか
被災地対応に注力すべき時期に、やる必要があるのか。東京都中野区で来週15日、弾道ミサイルの飛来を想定した国と自治体共催の「住民避難訓練」が実施される。能登半島地震で救助・支援の人員が「まったく足りていない」と指摘される中、陸自隊員や...
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能登半島地震の災害支援よりも米国への軍事支援を優先する岸田政権
能登半島地震への政府支援はなぜ少ないのだろうか。地震が発生してからの自衛隊員の派遣数を熊本地震と比較した。 2016年4月に発生した熊本地震では、2日目に2000人、3日目に1万4100人、4日目に2万人、5日目に2万400...
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後手後手対応に言い訳ばかり 岸田・馳人災が広がる懸念
違法な裏金づくりのためなら、あの手この手の悪知恵を働かせるクセに、大災害に直面した国民にはまるで関心がないとしか思えない。 その恐るべき政治的な鈍感力をまざまざと見せつけられている国民は怒りを通り越して驚愕しているのではない...
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石川・志賀原発「情報誤発表&訂正」のお粗末…北陸電力そして政府に渦巻く不信と不安
能登半島地震が直撃した北陸電力「志賀原発」(石川県志賀町=停止中)の情報発信が迷走を極めている。発生翌日の2日には「(敷地内にある)水位計に有意な変動はない」と説明していたが、9日に約1~3メートルの津波が複数回、発電所に到達してい...
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【能登地震現地ルポ】被災地のリアル、子どもたちの心を癒やす“津波ごっこ”の重要性
日刊ゲンダイ記者は10日、能登半島の中心に位置し、2000人近くが避難生活を送る七尾市を訪れた。指定避難場所の「矢田郷コミュニティセンター」に足を運ぶと、図書室に預けられた子どもたちが、元気に出迎えてくれた。取材用の一眼レフカメラに...
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海外や軍事に湯水のように金を使うなら、同じだけ防災にも予算をつけろ
元日に北陸を襲った未曽有の大地震。その爪痕は予想を超えて深く、さらに追い打ちをかけるように降り積もる雪に救助は困難を極めている。 避難所の生活も万全ではなく、災害関連死が増加することが危ぶまれる。 それにしても政府の...
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何から何まで遅すぎる能登対応 寒さと飢え、災害関連死は岸田人災
能登半島地震は元日の発生から1週間以上が経ち、安否不明者の捜索が続いている。 石川県内の死亡者はさらに増え、200人を超えた。9日午後3時の発表によると、地震による死者は202人。新たに珠洲市で20人、穴水町で2人の死亡が確...