「南海トラフ地震臨時情報」発表を受けた和歌山・白浜町のタメ息…損害額5000万円の老舗旅館も

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 気象庁が初めて発表した「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を受け、お盆のハイシーズンを迎えた観光地が悲鳴を上げている。

 延長約620メートルにわたる美しい白浜が「日本の快水浴場百選」にも選ばれている和歌山・白浜町の白良浜──。臨時情報発表翌日の9日からおおむね1週間程度の閉鎖を余儀なくされ、10日に予定されていた「2024南紀白浜花火フェスタ」も中止となった。そして、今回の臨時情報発表は近隣施設にもさまざまな影響を及ぼしている。

 町内有数の宿泊施設「HOTEL SEAMORE」の林英紀支配人に話を聞いた。

「和歌山という土地柄、南海トラフ地震に関しての注意は常々行っており、今年6月にも避難訓練をしたばかりです。今回の発表後も宿泊客の誘導を含めたミーティングを改めて行うなど、万が一に備えた注意意識は高めております」

 臨時情報発表以降、「1割から2割のキャンセルが出ています」(同前)というが、なかには更に深刻なダメージを被っている施設も存在する。白浜町の老舗温泉旅館「むさし」の沼田弘美女将が嘆息する。

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