プロ野球人物研究 対岸のヤジ
-
大騒動の審判の誤審問題で決して忘れてはならないこと
このところ、誤審問題が相次いでいる。中でも大きな注目を集めたのが、6月22日のオリックス対ソフトバンク戦だ。 延長十回表にソフトバンク・中村晃が放った右翼ポール際の打球について当初はファウル…
-
ダイヤモンドバックス平野はなぜこうも注目されないのか
昨年までオリックスのクローザーを長らく務め上げ、今季からMLBのダイヤモンドバックスに移籍した平野佳寿が新天地で大活躍している。開幕から主にセットアッパーとして起用されている平野は6月25日現在で2…
-
阪神・藤浪が1年以上ぶり白星 ファンは黙って期待するのみ
阪神・藤浪晋太郎が1年以上ぶりの白星を手にした。本当に、本当にここまで長かった。阪神ファンとしての私の心情を素直に吐露すると、それはもう「うれしい」しかない。もちろん、この白星ですべてが解決したわけ…
-
もはや毒も華もなし…巨人が直面する「盟主の終焉」
現在のセ・リーグは3連覇を目指す広島が首位を独走する一方で、残り5球団は団子状態と言っていい。 2位・DeNAですら勝率5割で、最下位・中日までのゲーム差はわずかに2。ちょっとした連勝や連敗…
-
パ・リーグに感じる “メード・イン・ジャパン”の革新路線
今季のセ・パ交流戦も相変わらずパ・リーグが強い。個別の球団ごとに見ると、セ・リーグ最下位のヤクルトが交流戦では健闘していたり、パの最下位である楽天は交流戦でも同じく不調だったり、いろいろと注釈を付け…
-
見逃し三振OK? 西武“山賊打線”の精神的ゆとりが羨ましい
西武というチームは伝統的に生え抜きの強打者育成に秀でている。かつての黄金時代を牽引した清原和博や秋山幸二はもちろん、その後も松井稼頭央に和田一浩、中島裕之、中村剛也ら球界を代表する日本人スラッガーを…
-
鳥谷敬の連続試合を「不自然」と報じないマスコミの忖度
去る18日の中日戦で阪神の鳥谷敬が通算2011試合出場を果たし、球団生え抜きでは藤田平を抜いて歴代最多出場となった。といっても、その試合での鳥谷はスタメンではなく代打出場。しかも、送りバントを決めた…
-
オリ金子に思う “頭髪推移”に似たベテランエースの落日
私は虎党だが、阪神以外の球団にも好きな選手はいる。オリックス・金子千尋はそのひとりだ。 彼の魅力は、簡単に言えば痛快さにある。MAX150キロ超のストレートがあるにもかかわらず、オールスター…
-
イチローのフロント入り マリナーズの演出力に脱帽した
イチローの例のニュースを、私は引退発表に限りなく近いものとして受け取った。日本の一部メディアは、イチローがマリナーズの球団会長付特別補佐に就任するということ、さらに今後もユニホームで練習を行い、チー…
-
衣笠祥雄さんの死に思う “鉄人”と簡略化することの危うさ
元広島の衣笠祥雄さんが亡くなった。享年71。鉄人と呼ばれた男にしてはあまりに早すぎる死。なんでも、大腸がんを患っていたという。 このニュースがいかに衝撃的であったかは、大阪のデイリースポーツ…
-
通算100Hまであと6 巨人上原の名球会入りで考えた重大問題
先日、日本プロ野球名球会の山本浩二理事長が「100勝、100S、100H」を新たな入会条件として協議していることを明かした。現在この条件には巨人の上原浩治が迫っており(残り6H)、つまり彼を名球会に…
-
阪神・鳥谷がみじめに見えた4月11日広島戦の途中起用
前々回に続き、またも阪神・鳥谷敬の話題になることをご容赦いただきたい。今季の鳥谷は主力打者の一人という扱いではなく、バイプレーヤーとしての役割を求められている節がある。キャンプ中の二塁コンバートから…
-
予想ことごとく覆す 大谷翔平だけは大風呂敷を広げていい
エンゼルスの大谷翔平が9日に2勝目を挙げた。その数日前には打者として3試合連続本塁打を放っている。 私はもう、あまりに衝撃が大きすぎて呆然としてしまった。大谷がMLBに移籍した当初は投手とし…
-
今季は二塁配転 阪神鳥谷の違和感なき“ダウンサイジング”
いよいよ今季のプロ野球が開幕した。虎党の私にとって要注目の開幕カードは、やはり阪神対巨人の3連戦であった。 初戦は阪神が快勝。主砲・福留孝介と若虎・大山悠輔がホームランを放ち、エース・メッセ…
-
上原浩治の10年ぶり復帰が“元巨人ファン”に与えたもの
来る4月7日、イースト・プレスから「巨人ファンはどこへ行ったのか?」という単行本が発売される。著者の菊地高弘さんは野球を専門に取材されているスポーツライターで、私も何度かお会いしたことがある。本書は…
-
タレント稲村亜美の“始球式騒動”でぬぐいきれない違和感
タレント・稲村亜美の始球式騒動が大きな問題になっている。3月10日に行われた日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟の開会式で、いつものピッチング芸を披露した稲村に中学球児たちが殺到した件である。 …
-
BCリーグの真のレベルは村田修一の成績でハッキリする
村田修一がBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団した。近年はこういった独立リーグにNPBの大物選手がなんらかの事情で入団するケースが増えており、私はそのたびに野球のレベルが気になってしまう。果た…
-
虎党だから感じる 前評判の高い阪神は極めて縁起が悪い
阪神タイガースの評判がすこぶる良い。金本知憲監督の3年目。昨年2位からのステップアップとなると、もう優勝しかないわけで、だから在阪マスコミも優勝への期待感をあおり続けている。 中でも、もっと…
-
去就未定の村田修一 球界は第2の大村を生んでしまうのか
村田修一の所属先がなかなか決まらない。もちろん、巨人時代の彼は推定年俸2億2000万円と高額だったため、退団後に他球団がすぐ手を挙げるのは難しいのかもしれないが、それでも日本人では希少な長距離砲で、…
-
野村克也と南海の雪解けに数奇な運命を感じざるを得ない
さる2月10日に開催されたジャイアンツとホークスのOB戦は実に感慨深いものがあった。特にホークスは現在のソフトバンクだけでなく、前身のダイエーやそのさらに前身の南海時代も含めて数多くのOBがそろい、…