著者のコラム一覧
真保紀一郎経済ジャーナリスト

フジドリームエアラインズ(下)静岡を元気にしたい…地元企業の夢が結実したが課題は多い

公開日: 更新日:

 静岡空港を拠点に、全国ローカル空港を結ぶリージョナル航空、フジドリームエアラインズ(FDA)。2009年の初就航から赤字が続いていたが、JALからローカル路線を引き継いだこと、そして静岡空港に中国インバウンド機が大量に発着したことで業績が改善。2016年3月期からは黒字基調となった。

 しかしコロナ禍には手も足も出なかった。主要都市を結ぶ路線でも空席だらけになったのだから、地方を結ぶFDAの被害はさらに甚大で、減便や値下げをしたものの、20年度の搭乗率は40%を切った。当然ながら大幅赤字を計上した。

 今では日常が戻り、人の移動も復活、ANAやJALなど大手航空会社は業績を急回復させている。搭乗率も、羽田便などはコロナ前を超えた。

 ところがFDAにはいまだ客が戻らない。例えば今年のゴールデンウイークの搭乗者数は5万3094人で前年比86.8%。搭乗率は67.0%で前年より9.2ポイント悪化した。コロナ前の19年の搭乗者数は6万1897人で、それと比較すると14.2%減。しかも19年の搭乗率は90.5%だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い