ラサール石井 東憤西笑
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松本白鸚「ラ・マンチャの男」最終公演に思う 本来あるべき自分を目指して…
松本白鸚さんが50年にわたり演じ続けてきた「ラ・マンチャの男」ファイナル公演が横須賀芸術劇場で上演中だ。千穐楽(せんしゅうらく)には公演回数1324回になる前人未到の偉業である。 最初の上演…
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独裁カルト国家化する日本 それを後押しする元凶がテレビ局…というあり得ない構図
カルト教団や独裁国家かと目を疑う記事を立て続けに目にした。 元NHKの岩田明子氏が故安倍晋三氏を悼む文章。安倍氏を「光の人」と表現し、「日本史上、類いまれな戦略家で、外交、安全保障、通商分野…
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坂本龍一氏はがんとの闘いの中から、命懸けで戦後民主主義の危機に警鐘を鳴らし続けた
坂本龍一氏が亡くなった。まさに巨星墜つ。その活動は世界レベル。音楽だけではなくその存在そのものが人々に大きな影響を与えた。国葬というものがあるなら(あったような気もするが)真にこの人こそふさわしいの…
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28年ぶりに赤信号劇団公演が復活! 3人とも柄にない役をやってます
年を経てくると当然昔の事は忘れられていく。ラサール石井がお笑い芸人出身だということも40代以上の人にしかわからず、ましてやコント赤信号という3人組だったなんて、若い人たちは全然知らない。 し…
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脱力ニュースのオンパレードにうんざり…おかしいのはあんたらだ!
またしても「ああ、もう日本はどうなっちゃうの」と脱力するニュースがオンパレード。今回も箇条書きにさせていただく。 最初は今国会で騒いでいる高市早苗氏の放送法行政文書「捏造」発言問題。事の本質…
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政界にはびこる“エセ愛国者たち”はヌートバー選手からケツバットを食らえ!
WBC日本代表のヌートバー選手が大人気だ。外見も国籍もアメリカ人。だが日本人の母を持ち、自らも幼い頃から日本を愛してきた。箸を上手に使い納豆が好きで、日本代表で戦うのが夢だった。国歌斉唱では「君が代…
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ある老演劇評論家の観劇中の行為が話題…「老害」について考えた
今演劇界で話題になっているのが、ある老演劇評論家の観劇中の行為である。 俳優で演出家の井上裕朗氏のツイートによれば、すでに芝居が始まっているところにその老人は遅れてやってきた。小劇場では遅れ…
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今ほど異常な政治はない! コオロギよりタチが悪い“国に巣くう虫たち”の愚かさ
ここんとこ、週に1回の連載じゃ間に合わないぐらいに腹の立つことが多い。今回は「この世は狂ってる」と思うようなことをまとめて書いてみる。まずは。 ■牛乳20万トン廃棄させて、13.7万トン輸入 …
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「はだしのゲン」に込められた反戦メッセージを“不都合”と考える人たちがいる?
広島市教委が、現在平和教育に使っている教材において、来年度から「はだしのゲン」を他の絵本などと差し替えると発表した。もちろん広島の学校から「はだしのゲン」をみな廃棄するというような話ではない。だから…
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維新が大阪の街路樹1万本伐採計画…チグハグな「木を切る改革」よりも“害虫”退治が必要だ
「身を切る改革」というのは維新の有名なスローガンだが、今はこれをもじって「木を切る改革」と呼ばれている政策がある。24年までに大阪の1万本の街路樹を伐採する計画だ。 決して「木を切る」ことが悪…
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同性婚差別、岸田坊ちゃんの“観光ツアー”…岸田政権の言い訳の程度がとにかく低すぎる
岸田首相のまわりが音を立てて崩れ始めている。 マスク着用義務の緩和開始を5月8日に決めた理由が「サミットでマスクしてたら各国首脳に恥ずかしい」と誰かが言ったそうだ。医学的根拠は何もない。なん…
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つかこうへい氏のセクハラ、パワハラ全開の芝居の裏にはいつも「愛」があった
今年もまた7本の芝居に出る。全部役者だ。今年最初の芝居は、つかこうへい作「初級革命講座─飛龍伝」(2月2~6日、下北沢スズナリ)。 1960年代から70年代の学生運動の話。熱い芝居だ。 …
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岸田首相の演説はまるで悪徳通販のパンフレットだ 国防よりも国民の生活の向上を
さて通常国会が始まり、岸田総理が自身2度目の施政方針演説を行った。 文面を見ればおそらく官僚が書いた文章であろう、そこに総理自身の考えがどれほど入っているのかは分からないが、もっともらしい言…
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岸田首相は政治家としての「芯」がなく対米追従 バイデン大統領との写真が意味するもの
ここのところニュースを読めば腹の立つことばかりだ。しかしそれがさほど国民全体の問題になってはおらず、人々は、真綿で首を絞めるようにじわじわと忍び寄ってくる生きづらさには目をつぶり、日々の享楽にふけり…
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テレ朝「モーニングショー」はまるで別番組…権力に果敢に斬り込む気概はどこへ
昨年完結した関西テレビの長澤まさみ主演のドラマ「エルピス」は見応えがあった。 ニュース番組のキャスターだった女子アナ(長澤まさみ)がスキャンダルで降板、深夜情報番組のワンコーナーを細々やって…
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タモリさんが「新しい戦前」に込めた今の時代の空気感 ずっと「永遠の戦後」を続けなければ
皆さま、あけましておめでとうございます。2023年もこの連載を何とぞよろしくお願い申し上げる次第です。 さあ、いよいよタモリさんいわく「新しい戦前」の幕開けだ。 昨年暮れの「徹子の部…
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“差別主義者”杉田水脈議員を野放しにしてきた岸田首相も同罪だ
いよいよ今年もあと少し。このコラムも年内最後の回である。といっても1週間もすればまた同じように続いていくわけで、だから年が変わるといっても普通の毎日の連続に過ぎない、という人もいる。でもまあやっぱり…
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今年も芝居三昧の日々だった 締めの舞台ではこの私が「ゴリゴリの右翼」を演じます
早いもので2022年もそろそろ終わろうとしている。今年も例年と変わらず芝居三昧の年だった。 2月=田中真弓率いる劇団おっ、ぺれった「ハードボイルド母ちゃん」作・演出。 3月=星屑の会…
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「後継は息子に」なんてお殿様みたいな発言…もう議員の世襲はやめにしませんか?
故安倍晋三氏の弟で前防衛大臣の岸信夫氏が後援会の幹部に今季での引退を表明したらしい。後継は「息子に譲りたい」と言ったとか言わないとか。 【写真】この記事の関連写真を見る(20枚) まだ…
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「水清ければ魚棲まず」というが…自民党政府は“血の池地獄”、水は一度全部抜いたほうがいい
「白河の清きに魚も住みかねて、元の濁りの田沼恋しき」 白河藩出身の老中松平定信の寛政の改革があまりに質素倹約を強い、庶民の文化を粛清したので、人々が前の時代の田沼意次の賄賂政治の頃のほうがまだ…