らくごカフェで10日間ライブ配信…初日は1万アクセス超え
■昨年は900席
当代の人気落語家の中で最も若く、勢いがあるのは春風亭一之輔であろう。昨年演じた落語が、なんと900席というから、毎日2、3席演じたことになる。それだけ寄席出演と独演会の数が多いということだ。
4月3日から全ての寄席が休業し、今月に入って新宿末広亭と浅草演芸ホールのみ再開した。休業中、一之輔は自らの高座をインターネットでライブ配信した。まずは、そのことから語ってもらおう。
「我々の仕事は、やらないでいると、いつまでも怠けていられるんですね。このところずっと休みがなかったんで、休業は快適といえば快適だったんです。それが半月くらいたつと、このままだとダメになっちゃうような気がして、どっか落語ができるとこないかなと考えました。二つ目の若手たちが、自宅で口演をスマホで撮って、ユーチューブに上げてるのを見たら、映像がよくない。どうせ配信するなら、もっといい映像でできないかと、僕が落語以外の仕事を任せてるワタナベエンターテインメントに頼んで、鈴本演芸場でトリを取る予定だった4月21日から10日間やってみたんです」