本屋はワンダーランドだ!
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NORTH LAKE BOOKS(我孫子)バーナード・リーチも住んだ“北の鎌倉”の古本ブックカフェ
「実はここ我孫子は“北の鎌倉”と呼ばれたんです」と、店主の松田拓巳さんがおっしゃる。いやー知らなかった。戦前、志賀直哉も武者小路実篤も柳宗悦もバーナード・リーチも我孫子・手賀沼のほとりに住んでいたとは…
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本屋・生活綴方(妙蓮寺)圧倒的特徴は店が持つレーベルのジンや冊子
八百屋やお菓子屋が並ぶ生活感いっぱいの道沿いに「小学館の学習雑誌」と書かれたレトロな看板。「元々は児童書やコミックを置いていて。でも、物置になっていた時代が長かったんですよ」と、店長の鈴木雅代さんが…
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BREWBOOKS(西荻窪)僕が読みたい本を仕入れている、と店主
緑が覆う公園の横。すぐ近くに、しゃれた花屋と雑貨店があり、パリの街角みたいだ。ブルーのドアを開けて入る。 「2018年の秋にオープンしました。新刊とクラフトビールの店です」と、店主の尾崎大輔さ…
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機械書房(本郷)4坪の真四角な空間にリトルプレスや詩集がずらりの“隠れ本屋”
「普通の本屋と全然違うんです」と、店主の岸波龍さん(39)が開口一番に。店は築63年のビルの3階にあり、「偶然見つけた」とは絶対にならない。「対戦カードゲーム店のように、人が小さな場所に集まって、盛り…
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そぞろ書房(高円寺)ふたり出版社の“本屋さんごっこ”がきっかけでオープン
高円寺駅の南に広がる「エトアール通り」の一隅。案内板に「引き戸をあけて202号室」とある。その引き戸とは、おしゃれさとは程遠いサッシのもので、かつてアパートだった築40~50年の建物の2階。10畳ほ…
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エトセトラブックスBOOKSHOP(世田谷・代田)切り口は多様!LGBT、アート、医療などフェミニズム関連本がズラリ
この店はどんなふうにして? と聞くと、「独立系書店の先駆け、下北沢の『B&B』の店長だったんです。密かに社会問題の棚をつくっていたら、河出書房新社の編集者だった松尾さんに『フェミニズムの出版社と本屋…
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toi books(大阪・本町)
繊維問屋街の中心、「丼池ストリート」の古着屋やチャイ専門カフェなどが入居するレトロなビルの2階に、2019年4月、オープンした。土曜日の午後に伺ったところ、若い女性たちが1人、2人と吸い込まれていく…
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BOOKS&COFFEE AMIS(エイミス)(神奈川・横須賀)
どうよ、というくらいの急坂を上って、1つ目の信号を右折。ほんの少し歩いた右手にふんわりかかる、土色の日よけテントが目印だ。「なかなかの本屋さんを見つけた」と知人に聞いてやって来たが、その「なかなか」…
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象の旅(横浜・南区)選書された各本が喜び、胸を張ってそこにいるかのよう
観光・横浜のイメージから遠く、この辺りはごく普通の生活の街のよう。賑わう“横浜橋通商店街”の近くに、2022年11月、オープンした。広い窓から、色とりどりの絵本が見え、吸い込まれる。 店主・…
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POTATO CHIP BOOKS(立石) タイトルと装丁から直感で選んだ“一冊入魂”本が約1000冊
京成立石駅を降りる。一部が再開発中なのが勝手ながら残念だが、“飲み屋天国”の町は商店街だって渋い。その先を右に折れたら、風呂屋か飲食店か? みたいなオレンジ色の暖簾がかかっている。お邪魔します。 …
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TOKIWADAI BASE(板橋・ときわ台)洋書の絵本や歌舞伎関連、投資関係誌まで個性的な貸棚がずらり
「ここ実家。母親が長い間、洋品店をやってたんです。閉めた後、どうするか。コミュニティービジネスのスクールに通い、ヒントをもらって2021年4月29日オープン。こうなりました」 店主の渡邉幸典さ…
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@ワンダーJG(神保町)本も雑誌もボリュームたっぷりの昭和文化の一大エリア
驚いた。120坪。とてもとても広い。靖国通り沿いにある、「20世紀記憶装置」をキャッチフレーズに映画、音楽ほか主にサブカル本がぎっしりの「@ワンダー」が2023年2月に2店舗目としてオープンした。パ…
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マルジナリア書店(府中・分倍河原)街並みが一望できる店内に人文書など選び抜かれた3000冊
分倍河原駅は初めてだが、迷いようがない。改札の目の前のビルの3階だから。エレベーターを降り、「どうぞどうぞ」と店主・小林えみさんに誘われるままに、まず店の最奥、カフェスペースへ。 うわー。歓…
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キャッツ ミャウ ブックス(西太子堂)実用書から小説、エッセー、絵本まで猫づくし
西太子堂駅からの道すがら、おや? 邸宅が集合住宅に変わっていた。一方、あの頃、リノベほやほやだった白い建物の猫本専門店「キャッツ ミャウ ブックス」が、すっかり「昔からの景色化」しているように思えた…
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古書 明日(下北沢)江戸・東京本から詩歌まで「そのときに取れたいいものを並べています」
下北沢駅の周りは工事だらけ。妙に迷ってしまい、途中、飲食店と美容院で「このへんに古本屋さんは?」と聞いたら、するすると教えてくれた。 「開業7年目ですが、30~40年前からあった元々の古本屋が…
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あぷりこっとつりー(吉祥寺)特長は科学系絵本と洋書の古本という絵本ショップ
ショップもカフェも個人経営の店ばかりだーと心躍りながら吉祥寺・中道通りを歩き、到着。絵本の店だから、女性の経営? と思ったのはジェンダーバイアスだと思い知る。店主は63歳の男性、藤原優さん。 …
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らんぷ堂(歌舞伎町)東京ミステリーサーカス内の謎解き本の専門書店
新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズの東隣。ビルの地下1階~5階が「東京ミステリーサーカス」という空間だ。イベントチケットを買い、“刑務所”や“隠し金庫”など場内各所で謎を解く「リアル脱出ゲーム」を楽し…
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古書みつけ 浅草橋(浅草橋) 7坪のしゃれた空間に「柳橋文学」「芥川賞受賞作」などズラリ
「今では浅草まで地下鉄2駅ですが、ここ浅草橋はかつて奥州街道の要衝。江戸城三十六見附の一つ、『浅草見附』があった場所なんです」 入り口に迎え出てくれた店主・伊勢新九朗さんに「店名はどこから?」…
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フォルモサ書院(大阪・南森町)台湾を中心に国内外の「旅」が詰まった古書店
“日本一長いアーケード商店街”で知られる全長2.6キロの大阪・天神橋筋商店街の中ほど。昭和40年代築のビルの2階に店がある。 入り口前の壁を台湾の古地図が占領。色調が渋い。1660年のもの(複…
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猫の本棚(神保町)あの大島渚監督の遺本「大島文庫」から「大森文庫」「青山文庫」まで
神保町の一隅。外壁レンガのビルに、青色枠のガラス窓。入ると、昨年1月オープンなのに、「もう長いです」然と見えるのは、アンティークな空気に満ちているからだろうか。 3カ所に独特の彩色でウサギが…