明細書が語る日本の医療
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女性の主要がん手術 膵臓がんは新規患者と死亡者がほぼ同数
国立がん研究センターの予測によれば、2016年度の新規患者数(女性)は、乳房、大腸、肺、胃、子宮、膵臓の順になっています。2016年度の確定値はまだ公表されていませんが、手に入る最新の患者数(201…
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男性の主要がん 肝・膵・肺は手術割合が低く発見時は末期も
今回の連載では、全国のレセプトデータを集計したNDBオープンデータと、それに関連するいくつかのデータを使って、さまざまながんの手術の実態について明らかにしてきました。 連載を終了するにあたっ…
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胆のうがん手術は千葉大と神戸大 胆管がん手術は名古屋大
レセプトデータを基に作られるDPCデータには、各病院の胆のう・胆管がんの手術件数が載っています。集計方法が異なっているため、総件数などはNDBデータと一致していませんが、世間に出回っている病院ランキ…
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胆のう・胆管がん手術 東京は総手術数の1割を担う
胆のう・胆管がん手術の都道府県格差は、どのくらいでしょうか。ただ、手術件数が少なく、全国平均で見ると、胆のうがんが人口10万人当たり1.56件、胆管がんが1.20件(ともに2014年度の数字)にとど…
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胆のう・胆管がん手術 40代以下が「件数ゼロ」の理由
胆のう・胆管がんの性別年齢別手術件数(2014年度)と新規患者数(2012年度)を<表>にまとめました。男女とも40代以下の患者が150人前後います。最も若い患者は、女性で20代前半に1人、男性では…
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胆のう・胆管がん手術を受けられる患者はごく一部
「胆管」は肝臓でつくられる胆汁を十二指腸に運ぶ管、「胆のう」はその途中で胆汁を一時的に保存する袋状の臓器です。どちらのがんも、手術は全摘が基本になります。2014年度の手術件数を表にまとめました。 …
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胆のう・胆管がん 男性は若くして女性は高齢で発症する
国立がん研究センター・がん情報サービスによれば、胆のう・胆管がんの2016年の新規患者数は約2万6500人と予想されており、男女合わせた全がん中、第11位(男性12位、女性11位)となっています。し…
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膀胱・腎臓がん手術件数 がん研有明と東京女子医大がトップ
DPCデータを使って、膀胱がん・腎臓がん手術の多い病院を表にまとめました。いずれも「摘出術」の数字です。膀胱がんの代表的な手術である「TURBT」(尿路から特殊な内視鏡を挿入し膀胱の内側からがんを削…
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膀胱・腎臓がん手術 なぜ都道府県格差が激しいのか?
膀胱がん・腎臓がんの手術の都道府県格差を見るために、人口10万人当たりの手術実施件数を<表>にまとめました。他のがんの手術以上に格差が大きいことが分かります。 まず膀胱がん。膀胱の摘出術と、…
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膀胱・腎臓がんの男性年齢別手術件数 内視鏡手術が多い理由
膀胱がん・腎臓がんとも圧倒的に男性に多いのが特徴です。膀胱がんの新規患者数の男女比は3対1(上皮内がんを含めれば4対1)、腎臓がんでも2対1です。そこで今回は、男性の年齢別手術件数と新規患者数を<表…
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膀胱がんの内視鏡手術数は新規患者数よりはるかに多い
膀胱がんの手術は、開腹で膀胱を全摘する「膀胱悪性腫瘍手術」と、尿道から特殊な内視鏡を差し込んで行う「経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)」の2種類です。 腎臓がんは、がんに侵された腎臓の全摘…
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膀胱がん・腎臓がんの合計患者数は“メジャーがん”並み
膀胱がん、腎臓がんと言われてもあまりピンとこないかもしれません。かつて、俳優の松田優作さん(享年39)が、膀胱がんで亡くなったことをご存じの人もいるでしょう。3年前に亡くなった菅原文太さん(享年81…
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子宮全摘術 地方の患者は東京で手術したほうがいい?
レセプトデータを基に作られるDPCオープンデータで、子宮がん手術の多い病院をチェックしてみましょう。子宮頚がんのみが対象となる手術(子宮頚部切除術、レーザー照射の合計)と、進行した頚がんと子宮体がん…
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子宮全摘の都道府県格差 トップは2位以下に大差つけた東京
子宮がんの手術で大変なのは子宮悪性腫瘍手術(子宮全摘術)。子宮体がんと、一部の子宮頚がんが対象になります。子宮がんの都道府県格差を見るために、女性人口10万人当たりの手術件数を計算し、<表>にまとめ…
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子宮頸がん手術「30代ピーク」はセックス年齢低下が原因
写真の〈表〉は手術件数(2014年度)と新規患者数(2012年)をまとめたものです。「子宮頚部切除術」は子宮頚部の底の部分を膣側から円錐状に切り取る手術(円錐切除)、「レーザー照射」は子宮頚部の上皮…
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子宮がんの手術件数 頸がんは2回、3回手術を重ねることも
子宮がんは「子宮頚がん」と「子宮体がん」に分かれているため、それぞれ手術も異なっています。主な手術の件数を〈表〉にまとめました。 子宮頚がんの手術は「子宮頚部切除術」と「子宮頚部上皮内がんレ…
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子宮がん新規患者 上皮内がんを含む数字が発表されている
「子宮がんが増えている」とマスコミなどで騒がれています。子宮がんは、子宮本体の内側にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口付近にできる「子宮頚がん」に分かれます。〈表〉は今世紀に入ってからの子宮がん全体…
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肝臓がん手術 切除なら日大板橋病院、ラジオ波は順天堂
DPC公開データで、肝臓がんの手術件数の多い病院を見ていきます。 肝臓がんの切除術は「2区域以上」と「部分切除」に分けられています。肝臓は外科的には「外側区域」「内側区域」「前区域」「後区域…
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肝臓がん手術件数トップの和歌山県は最下位・埼玉県の4倍
肝臓がんは西日本に多いことが知られています。とりわけ兵庫・大阪・和歌山を結ぶ線から西側が、肝臓がんの多発地帯です。 都道府県別の年齢調整死亡率(人口10万人当たりの1年間の肝臓がんによる死亡…
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肝臓がん手術なら若者は「切除」 高齢者は「ラジオ波焼灼」
肝臓がんの男女比は2:1。そこで男性の年齢別手術件数を、新規患者数・死亡数と合わせて〈表〉にまとめました。表の「切除術」は開腹と腹腔鏡の合計、「ラジオ波等」はラジオ波焼灼法とマイクロ波凝固法の合計で…