膀胱・腎臓がん手術件数 がん研有明と東京女子医大がトップ
DPCデータを使って、膀胱がん・腎臓がん手術の多い病院を表にまとめました。いずれも「摘出術」の数字です。膀胱がんの代表的な手術である「TURBT」(尿路から特殊な内視鏡を挿入し膀胱の内側からがんを削ぎ取る)は、件数が多いうえに泌尿器科のクリニックでも行っているので省きました。また、腎臓がんの摘出は「開腹」と「腹腔鏡」に分かれていますが、DPCデータでは、まとめて集計されています。
膀胱がんのトップはがん研究会有明病院。年間41例を実施しています。膀胱がんの摘出術は少ないため、年間15件でも全国に34病院しかありません。膀胱を取ってしまうと排尿のためのストーマが必須になるため、患者のQOLは大幅に低下してしまいます。そのため、膀胱をできるかぎり残す方針で治療が進められます。それでもやむを得ず摘出となった場合は、できるだけ実績のある病院を選ぶべきでしょう。
腎臓がんは悪い側の全摘が基本ですから、手術件数はずっと多くなります。年間50件以上をこなしている病院は全国に66病院、30件以上なら181病院もあるので、病院探しに困らないはずです。